和歌山県かつらぎ町で正月の鏡餅の飾りに使われる「串柿」作りがピークを迎えている。青空を背景にオレンジの柿が並び、人々の目を楽しませている。
JA紀北かわかみによると多くの串柿が並ぶのは同町の東谷、平、滝、広口の4地区で、約6万本の串柿を出荷している。
串柿は1本の竹串に10個の柿が刺され、2個、6個、2個の順に分かれ、「いつもニコニコ(2個2個)仲むつまじく(中六つ)」という願いが掛けられている。最近では、小さい鏡餅を置く家庭に、5個の串柿も生産している。
生産農家の的場孝至(たかし)さん(75)は、「今年もきれいな柿を選別して作っているので、家庭に飾ってもらいたい」と話していた。天日干し作業は今月20日ごろまで続く見込み。12月下旬から京阪神のデパートに並び始めるという。(金居達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル